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Project 01 ユーグレナ×Eco-Pork

地球も健康、私も健康。そして美味。 世界初*ユーグレナ豚が誕生。

全59種の様々な栄養素を含み、持続可能性にも配慮したスーパーフード「ユーグレナ」を循環型飼料として活用。

豚肉生産での研究開発とその成果をお届けします。 *当社調べ。2023年4月現在。

2050年にも豚肉が食べたい。

危機に瀕する、世界のそして日本の養豚事情。

はじめまして。Eco-Pork代表の神林です。

Eco-Porkは2017年創業の、いわゆるベンチャー企業です。

私たちは世界的な食料問題の解決を目指し、養豚産業に対してDXソリューションを提供し、養豚を持続可能にしていく活動をしています。

私たちが大好きな豚肉は、世界で40兆円、国内で6,000億円の非常に大きな規模のマーケットと言われています。ところが実は、養豚にはさまざまな課題があります。

たとえばミートショック。たとえばSDGs。

また、日本ではこの20年で、養豚農家数は70%も減ってしまいました。

こだわりを持って豚を育てる多くの生産が「厳しい労働環境」「担い手不足」そして昨今の「飼料高騰」など、さまざまな問題に苦しんでいます。

衰退の一途を辿る、養豚農家数

このような畜産の課題、世界規模の食糧問題から、ガソリン車がEVに代替されていく流れと同じように、リアルな肉から環境負荷の低いとされる培養肉や代替肉に代替していく可能性があります。

Eco-Porkは養豚業界におけるDXを推進することで、健康的で環境負荷の少ない豚の生育を実現してきました。

導入農家では平均で年7%の出荷成績向上という成果を出し、国内約80の生産者が採用、国内シェアは約10%に。これらの取り組みは農林水産省「スマート農業実証プロジェクト」や経済産業省「グローバル・スタートアップ・エコシステム強化事業」にも採択いただき、活動の幅を広げています。

2022年、飼料原価高騰が養豚農家を直撃。

そして一つのアイデア。

「厳しい労働環境」と「担い手不足」は、私たちはDXソリューションによって解決に向けて取り組んでいます。

しかし2022年、世界規模の原油価格上昇が、飼料高騰というかたちで日本の養豚農家を直撃しました。飼料の約90%が海外からの輸入と言われていて、これから数年間、養豚農家は「豚を売れば売るほど赤字になる状況だ」と漏らします。

そこで、あらためて注目されているのが食品残渣の活用。お弁当や惣菜の残り、麺類、酒の搾りかす、米菓などその種類はさまざまです。雑食の豚を起点とした循環型農業に向けた取り組みです。

新潟県魚沼「鬼や福ふく」では廃棄となる米菓などを飼料に活用

こうした餌の課題に対して、私たちなりにできることはないか。

社内プロジェクトを立ち上げ、飼料問題の解決に注力することにしました。はじめての会議、ある事例がスタッフから紹介されました。

浜辺に流れ着いた海藻を、豚の餌として活用する取り組みがあります。しかも資源を有効活用するのみならず、海藻を食べた豚はよく育ち、口溶けの良い美味しいお肉になったのだとか」

このとき私の脳裏には、ひとつのアイデアが浮かんでいました。

2017年11月29日 イイニクの日。

創業時からの構想。

話は少しだけ過去に戻ります。私は学生時代にNGOに所属し、世界の食料問題や環境問題解決のため、日夜奮闘していました。卒業後はコンサルティング会社に所属し、AIを活用した業務効率改善プロジェクトなどに関わっていきます。しかし40歳を間近に控え、子供ができたときに「このままで良いのか」と自問しました。

子供たちの未来のためになる仕事をしたい

「今こそまた、食料や環境の問題に取り組もう」

そして、平成29年11月29日(平成唯一の「ニクイイニク」の日)に株式会社Eco-Porkを創業したのです。

私の学生時代の仲間に、のちにユーグレナを立ち上げる出雲充氏がいました。出雲氏は一貫して食料・環境問題に取り組み続けていました。Eco-Pork創業時、ユーグレナ社はすでに東証1部上場をはたし第1回日本ベンチャー大賞を受賞、ヘルスケア事業のみならずバイオ燃料事業などにも取り組み、社会課題解決を目指していました。

Eco-Porkの創業時、あるイベント会場で出雲氏から声をかけられました。

「神林、食料問題をやっていく覚悟はできたか?」

「おう」

この時、私は「Eco-Porkは養豚現場の最適化のみならず、豚を中心とした循環型経済圏を共創していく」という構想を胸に抱いており、「ユーグレナ社はそのために欠かせないパートナーになる」と予感しました。

微細藻類ユーグレナのバイオリアクター 写真提供:株式会社ユーグレナ
株式会社ユーグレナ生産技術研究所(石垣) 写真提供:株式会社ユーグレナ

段ボール1箱分のユーグレナ、

届いたのは地球環境への思い。

話は戻り社内会議での飼料問題の解決についての議論。

ユーグレナ社は、59種類の豊富な栄養素を含むスーパーフード「ユーグレナ」を、持続可能性を配慮した製法で生産しています。そして人間のみならず鶏や魚や海老などにも餌として活用する研究を行っていることが思い出されました。

ユーグレナを餌として豚に与えてみよう!

海藻の事例を紹介してくれたスタッフ、和田はメガバンクからEco-Porkに転職したばかり。しかしながら銀行員時代に培った交渉力やきめ細やかな業務推進力は非常に頼もしいものでした。その和田をユーグレナ社との取り組みの推進担当に任命しました。

ユーグレナを養豚に活用できないでしょうか

和田からの打診に、ユーグレナ社は早速サンプルを送ってくれました。

それは段ボール1箱分の、ユーグレナ社基準で未利用判断となったユーグレナ粉末。急いで送ってくれたのでしょう、梱包は最小限のものでした。

この素早い対応に、私たちは期待の大きさを実感しました。

59種類もの栄養素を含むスーパーフード、ユーグレナ

ユーグレナ社から提供いただいたユーグレナ粉末。一般小売用の3.5gパッケージに入っていたため一包一包手作業で開封、粉末を取り分けていきます。休日、3名体制で丸一日かけて、ユーグレナ豚の誕生を夢見ながら、黙々と作業。ついに給餌に値する3,000gのユーグレナ粉末を確保、豚への給餌の準備が整いました。

当社「Porker」を使用いただいている2農場で、通常の餌にユーグレナ粉末を混ぜたものを、豚に与えてもらいました。

気が気でなかった和田は、毎日、農場に電話していたようです。

「豚はちゃんと食べてくれていますか?トラブルは起きていませんか?」

「大丈夫!普段どおり食べてるよ!餌のタンクが緑色になってしまって、洗うのが大変だけどね(笑)」

そして一定期間のテスト給餌を経て、はじめてのユーグレナ豚が出荷されたのです。

ユーグレナ給餌の様子

2022年秋。

命名、「ユーグレナEco-Pork」

ユーグレナは植物と動物両方の性質を持った微細藻類と呼ばれる小さな小さな藻です。人間に必要とされる59種の豊富な栄養素、ビタミンやミネラル、アミノ酸、DHA、オレイン酸などの不飽和脂肪酸、特有成分パラミロンなどを備えるほか、細胞壁をもたないため、栄養の消化吸収率も高い特長があるスーパーフード。

これが豚にどういう結果をもたらすか。

出荷されたばかりのユーグレナ豚の分析結果が、2週間後、専門機関から届きました。

ユーグレナを給餌した豚は、同農場のユーグレナを非給餌の豚と比較して100gあたりのカロリーや脂肪低く抑えられているという傾向がありました。

ユーグレナによって、豚が健康になり、その豚肉を食べた私たちも健康になれる。しかも低カロリー。

私たちはほっと胸を撫で下ろすとともに、興奮を抑えることができませんでした。

こうして、「ユーグレナEco-Pork」が誕生しました。

2022年11月29日、イイニクの日。

嵐のBBQ、素晴らしい船出。

2022年11月29日、イイニクの日。

私たちは毎年この日、社員の慰労と翌年の活動の決起大会を行っています。

この機会に、出荷されたばかりの「ユーグレナEco-Pork」を、都心のバーベキュー会場に持ち込み、全社員で試食してみることになりました。環境によくたって、美味しくなければ仕方がありません。

当日の天候はあいにくの大雨。屋根のあるバーベキュー会場でしたが、強い雨と風が吹き込み、なにか不安な気持ちになるようなそんな夕方でした。

とにかく食べてみよう、挨拶もそこそこにバーベキュー台に大胆にカットしたユーグレナEco-Porkを並べて焼き始めました。不安と期待が入り混じる中、炭のパチパチ鳴る音とともにこんがり焼ける肉の匂いと煙が立ち上ります。

3箱分のユーグレナEco-Porkを持ち込みました
分厚いロース肉を炭火で焼きます。

皿に盛って、大胆に食べる。

その味は...「うまい!」

しっかりとした肉質とほどよい脂。あっさり上品でくどさを感じさせず、軽やかながら味わい深い仕上がりです。どれだけ食べても「もっと欲しい!」、そう思わせる豚肉。

皆が、これは美味しい!と声を上げます。

「これは、いける。」

お肉を囲むと笑顔が生まれます。

懇意にしている料理研究家の方にもご参加いただき、ローストポークや蒸し焼き、プルドポークなど、豚肉の味わいを最大限引き出すような、さまざまな料理をふるまってもらいました。

ローストポーク
豚バラの蒸し焼き
スペアリブのトマト煮込み
新しい料理が運ばれるたびに社員から歓声が。

そのどれもが、最高の美味しさでした。お肉はしっかりした味わいながらもあっさりしていて、脂身は上品で、どんな料理でもちゃんと豚が中心に存在していました。

調理を担当いただいたアンドレシピさんは、「豚肉らしい味わいに、付加価値が加わることで、美味しいだけではない、体のためにもなる食材ですね」と高く評価してくれました。

アンドレシピ山田氏による料理紹介

夕方から始まったBBQも、陽が傾くにつれ雨も弱まり、焚き火のまわりに人が集まりはじめます。語り合う人、歌う人、笛を吹く人(?)などさまざま。みな、笑顔でした。

私はこの光景を見て、「お肉を囲んで仲間たちと過ごすかけがえのない時間を、子供や孫の世代までちゃんと守っていきたい」と、決意を新たにしたのです。

焚き火には、DNAを揺さぶるなにかがあります
笛を吹くひと、聴くひと。
美味しい豚肉に、ワインも進みます。

ユーグレナ社から、R&Dセンター副センター長の横山氏とCTO鈴木氏が駆けつけてくれました。鈴木氏は学生時代に出雲氏と私と同じNGOのメンバーでした。ユーグレナ社の創業メンバーの一人であり、比内地鶏へユーグレナを給餌するプロジェクトを率いた人物です。

横山氏と鈴木氏と私は一緒にユーグレナEco-Porkの誕生を喜び、その味に舌鼓を打ちながら、これからの取り組みや夢を語り合いました。

ユーグレナ横山氏(左)と、Eco-Pork共同創業者の荒深(右)

用意したユーグレナEco-Porkはすべて無くなり、このBBQは養豚業界のお約束「お手を拝借。よー、とん!」の一本締めで大成功に終わりました。

掛け声は、ユーグレナ鈴木CTO。「よー・・」
とん!!

2023年春、幻の豚肉・鬼や福ふく謹製 。

「ユーグレナEco-Pork」が完成!

このBBQのあと、ユーグレナ社とEco-Porkの取り組みは一気に加速しました。

ユーグレナの製造過程で社内基準の点からどうしても一定量発生してしまう、商品に使用しない「未利用」の粉末(品質や効能には全く問題ない)を、継続的に、提供いただけることになりました。

このユーグレナ粉末で、当社流通事業の第1弾パートナー農場となる新潟県魚沼「鬼や福ふく」で、特別な「ユーグレナEco-Pork」を生産したい。

ユーグレナについて社内随一の知識と情熱を持つようになった和田から、「鬼や福ふく」島田社長に丁寧にご説明。そして、快諾いただきました。

ふたたびテスト給餌を経て、もっとも食いつきがよくなる配分量を微調整して、ようやく生産体制が整いました。こうして、皆さまへお届けすることができるようになりました。

鬼や福ふくについては、Project 02をご覧ください。

シンプルが最適解。

全く違う、繊細さと凝縮感を「豚しゃぶ」で。

社員とともに試食会で「鬼の宝ポーク」とユーグレナを給餌した「鬼の宝 ユーグレナ Eco-Pork」を食べ比べてみました。

今回は、田村シェフに考案いただいた「香味出汁豚しゃぶ」の出汁でいただきました。

「鬼の宝ポーク」肩ロース
「鬼の宝ポーク」バラ

まずは通常の「鬼の宝ポーク」から。肉肉しさ、ある種の荒さがあっていかにも「おれはいま、肉を食べてる!」という満足感があります。

対して、「鬼の宝 ユーグレナEco-Pork」はとても綺麗で繊細な味わい。豚肉ってこんなにも繊細で美しい味がするんだ、という感動がありました。しょっつるや花椒をわずかに感じる出汁が、ユーグレナEco-Porkの繊細さを際立たせます。

「Eco-Porkユーグレナ」肩ロース。サシがより細かい。
「ユーグレナEco-Pork」バラ。脂身が透明で美しい。

私は「ユーグレナEco-Pork」の肩ロースが、複雑な旨味があっていちばん好みでした。さっとしゃぶしゃぶしたら塩を少しだけつけて食べる。シンプルな食べ方で、良さがわかる気がします。

他のスタッフは「バラが最高だった!」と言いますし、「野生味があって、通常版のほうが好きだ」という意見もありました。

餌にユーグレナを混ぜることで、これほど違う豚肉になるのかという発見を楽しめて、社員たちとワイワイ談義するのもまた楽しい経験でした。

20XX年に夢見る未来。

豚を中心とした循環型経済圏の共創

嵐のBBQから少し経って、ユーグレナ社鈴木CTOと話す機会がありました。

農学と医学、ふたつの博士号を持つ鈴木氏からは、さまざまなアイデアが溢れてきます。

「比内地鶏にユーグレナを給餌するプロジェクトでは、期間があらかじめ定められていたので、限定メニューとしてレストランで供されたのみでした。今回の豚肉は、誰でも購入できる。しかも、ユーグレナ非給餌のものと食べ比べができる。これは研究者としてもとても興味深いです」

生物学と医学の博士号を持つ鈴木氏。ユーグレナを豚に与えるとどういう効果をもたらすかに、大きな関心。

鈴木氏はあのBBQで食べたものが本当に美味しかった、と笑いながら続けました。

ユーグレナの継続的な摂取によって、腸内フローラの多様性が高まるという研究結果があります。豚に、同じ結果が出る可能性は十分にあるのでは」

「母豚にユーグレナを与えることで母豚が健康になって、産まれる子豚の数が増えるとか、免疫力が高くなるとか、生存率が上がる、そういった研究もできるかも知れません」

「腸内環境が整えば糞中の細菌の多様性も高まると期待できるので、糞尿の処理や、堆肥への活用にも何かしらの変化が生まれるかもしれないと期待できます」

ユーグレナ鈴木氏(左)とわたし(右)

持続可能性に配慮して、美味しくて健康的。

養豚の生産性を向上でき、豚が健やかに伸び伸びと育つようになる。

さらには、循環型養豚も加速していく。

私が会社設立時にミッションとして掲げた「豚を中心とした循環型経済圏の共創」という未来に、ユーグレナEco-Porkの取り組みで、一歩近づいた気がします。

Join Our Farm. 

食べて応援。地球も健康、私も健康。

私たちは豚肉の魅力・課題・未来をすべて皆さまに発信しながら、「食肉文化を次世代に繋いでいく」という取り組みを社会課題として皆で共有し、ともに向き合っていきたいと考えています。

私たちの「ユーグレナEco-Pork」を召し上がってみてください(まずは豚しゃぶで)。

さっぱりとしながらも繊細な肉の味わいを感じられる豚肉です。そしてその裏側には、機能性、環境への配慮、養豚の持続可能性、生産者のこだわりなど、さまざまな想いが詰まっています。

レシピも取り揃えています。私たちEco-Porkスタッフの想い入れがある料理が原案。料理研究家の方に仕上げてもらって、想いだけでなく美味しさもブラッシュアップして、自信をもってお勧めできるレシピです。

ユーグレナの養豚への活用は、まだ始まったばかり。

美味しくて持続可能性にも配慮した豚が誕生しました。

次は、母豚や種豚への給餌を通じて、腸内環境改善やそれによって豚がより健やかに育ち、生産性向上に繋がるような研究に取り組んでいきたいと考えています。

皆さまが「ユーグレナEco-Pork」に出会うことで、食肉文化を次世代につなぐこと、豚肉のことに思いを巡らしていただき、養豚の未来が明るくなっていくきっかけになれば嬉しく思います。

株式会社Eco-Pork代表取締役 神林隆

このプロジェクトのお肉