今日も、明日も、10年後も「いただきます」

人類の祖先が誕生してから500万年、動物・植物・魚類・菌類など、様々な生き物を食べ、命のサイクルを紡いできました。

そして現代。日本の養豚業において昨今、飼料高騰や人手・後継者不足を原因とした持続可能性が問題になっています。実際に2000年11,700軒あった国内養豚農家数は、2022年時点で3,590軒。実に70%の減少となっています。

また、タンパク質危機など世界規模での食料問題や、畜産によるGHGの排出・大量の水や飼料の消費も大きな課題となっています。今後、ガソリン車がEVに代替されていく流れと同様、リアルな肉から環境負荷の低い培養肉に代替していく可能性があります。

こうした現状に対して、私たちは「食肉文化を次世代につなぐ」というミッションの元、2017年創業。「世界で唯一の、養豚を起点にした養豚DXカンパニー」です。豚肉生産の全プロセスを可視化・効率化し、持続可能な養豚業の実現を目指しています。

今回、これまで行ってきた養豚DXの取り組みに加えて、全国の養豚生産者の豚肉を一般のお客様にダイレクトにお届けするプロジェクトをスタートします。

“Join Our Farm.”というコンセプトのもと「本物の肉の美味しさ・食べる喜びを尊重し、食肉文化を次世代につなぐ」という私たちの理念に共感いただける生活者の皆さま・環境企業・飲食に関わる方々をはじめとした様々な方にご参画いただき、養豚業のさらなる持続可能性の拡大を目指します。

養豚とおいしさを科学し、「エコで持続可能な美味しい豚肉」を日本全国からお届けします。

2023年1月、養豚における枝肉格付規格が26年ぶりに改定され、美味しさの目安と言われるオレイン酸などの検査が始まり、養豚生産者が育てた豚肉を適切に評価されるようになりました。

そうした豚肉を広範に流通させる一助として、Eco-Porkでは全国の養豚生産者の豚肉を一般のお客様にダイレクトにお届けするECサイトの開始。全国各地の養豚業を営まれている生産者の皆様とともに、その取り組みや味わいへのこだわり、最適なレシピなどの情報を、豚肉の様々な部位や加工品と合わせてお届けします。

また、当事業においては「豚肉の美味しさ」を可視化。各生産者の豚肉の成分分析を検査機関とともに実施。これらの情報をもとに、味わいをレーダーチャートで表示。養豚場ごと・部位ごとの豚肉の味わいの違いを楽しんでいただくという価値をお客様にお伝えします。

また、当事業においては「豚肉の美味しさ」を可視化。各生産者の豚肉の成分分析を検査機関とともに実施。これらの情報をもとに、味わいをレーダーチャートで表示。養豚場ごと・部位ごとの豚肉の味わいの違いを楽しんでいただくという価値をお客様にお伝えします。また、「安心・安全で、環境への配慮がなされているか」を8項目で審査する「Eco-Pork独自認証」を制定。6項目以上をクリアする生産者のお肉を提供していきます。

Eco-Pork認証審査項目

環境への配慮
  • 堆肥を有効活用している
  • 国内飼料またはエコフィードを活用し、省資源化を図っている
安全・安心への取り組み
  • 飼育状況がデータ管理されている
  • HACCPもしくはそれに準じた衛生管理が行われている
  • 豚舎の温湿度やCO2濃度を管理・監視、健康管理を行なっている
  • 一定の飼育密度を遵守し、健康管理を行なっている
  • 獣医師と連携して豚の健康管理を行なっている
アニマルウェルフェアの取り組み
  • 生育環境への配慮を行なっている
Eco-Pork認証マーク

これらの取り組みにより、個々の生産者の一般消費者へ向けた認知拡大・ブランド化・収益力および 価格競争力の向上を図ります。

最初にご紹介する豚肉は、新潟県魚沼の雪深い山中で育てられる幻の豚肉、鬼や福ふく「鬼の宝ポーク」。また、「鬼の宝ポーク」を用いてドイツ人トビアス・バルドゥーン氏のクラフトマンシップにより生まれた「完全無添加・伝統製法のシャルキュトリ」をお届けします。

持続可能性への配慮と、美味しさを兼ね備えた豚肉、「ユーグレナEco-Pork」を世界で初めて生産。豚肉生産の研究開発とその成果を、一般のお客様にお届けします。

当社は、CO2、水、飼料など環境負荷という課題を抱える養豚において、養豚経営支援システム「AI Farm Manager Porker」や豚体重一括測定「AI豚カメラ」といった養豚DXソリューションで、養豚の生産性向上と、それによる環境負荷低減に取り組んできました。

一方世界では、畜産の持続可能化に向けてさまざまな飼料が試されています。ユーグレナ社は「人と地球を健康にする」というパーパスを掲げ、飼料として微細藻類ユーグレナを活用する取り組みを行ってきました。

今回新たに、株式会社ユーグレナとのパートナーシップのもと、59種類もの栄養素を含み、持続可能性にも配慮して生産された「ユーグレナ」を世界で初めて* 養豚に活用します。

*当社調べ

健康食品として知られるユーグレナは地球環境に配慮した環境で国内生産されており、製造過程で社内基準の点からどうしても一定量発生してしまう、商品に使用しない「未利用」の粉末(品質や効能には全く問題ない)を養豚飼料として提供。飼料の大部分を海外からの輸入に頼る日本の養豚においてこれらを活用できることは、飼料問題解決の大きな一歩となる可能性があります。

健康食品として知られるユーグレナは地球環境に配慮した環境で国内生産されており、製造過程で社内基準の点からどうしても一定量発生してしまう、商品に使用しない「未利用」の粉末(品質や効能には全く問題ない)を養豚飼料として提供。飼料の大部分を海外からの輸入に頼る日本の養豚においてこれらを活用できることは、飼料問題解決の大きな一歩となる可能性があります。

ユーグレナを餌に混ぜて育てた結果、専門機関による検査で、「柔らかく多汁性が非常に強く、ジューシーさが感じられる」「豚肉の好ましい香りが強い」という結果が示されました。また、赤肉部の色調において「黄色度が弱まった」という結果も出ています。

抗酸化作用のあるビタミンEを豚に与えることで、豚肉の脂肪が黄色く変色する事を防ぎ、風味が良くなる事が知られています。本取り組みの中で、豊富な栄養素を持つユーグレナが脂肪に対して効果的に作用、「脂肪が透明に近づく(美脂肪化)」という傾向が見られ、ユーグレナを与えた豚と、そうでない豚を実際に食べ比べると、前者のほうが軽やかで豚特有の臭みが少なく、食べやすく美味しい豚肉になりました。

ユーグレナを給餌、当社養豚DXシステムにより生育した豚を、「美味しくて、かつエコで持続可能な豚肉」として「ユーグレナEco-Pork」と命名、当社ECで販売いたします。

また基礎成分検査の結果、「ビタミンE・B1の増加」や「亜鉛やカルシウムといった栄養素が豊富」「比較的低脂肪・低カロリー」といった被検体も存在しました。今後も、ユーグレナを豚に与えることによって、美味さに加えて、健康的な豚肉の開発を行っていきます。ユーグレナには豚の腸内環境を良くする効果や繁殖期の母豚への健康効果も期待されています。各種の研究・取組を通じて、養豚業の活性化を実現していきます。

「豚肉の美味しさ」という価値向上。
田村浩二シェフが「フードディレクター」として就任。

フレンチの星付きレストランでの経験を経て多分野で活躍する田村浩二シェフが「本物の肉の美味しさ・食べる喜びを尊重し、食肉文化を次世代につなぐ」という当社ビジョンに共感いただき、Eco-Porkの「フードディレクター」として就任。お届けする豚肉はエコだけでなく、美味しさも価値として提供します。

数々の星付きレストランやMr.CHEESECAKEで培った経験と感性で、豚肉をより美味しくお届けするための商品監修やミールキットを開発。さらに、養豚場における給餌等の共同研究をはじめとした「豚肉そのもの」をより美味しく生産するためのメソッド・研究開発も共同で実施します。

田村浩二シェフ

「本物の肉の美味しさ・食べる喜びの価値を尊重し、食肉文化を次世代につなぐ」という理念に共感し、2023年よりEco-Porkフードディレクター就任。

乃木坂『Restaurant FEU(レストラン フウ)』でキャリアをスタート後、ミシュラン二ツ星の六本木『Edition Koji Shimomura(エディション・コウジ シモムラ)』の立ち上げに携わった後、 表参道『L’AS(ラス)』を経て渡仏。三ツ星レストラン、 一ツ星レストランで修業を重ね、2016年に帰国。 31歳の時、世界最短でミシュランの星を獲得した『TIRPSE (ティルプス)』のシェフに就任。World’s 50 Best Restaurants の「Discovery series アジア部門」選出、「ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞」を受賞。現在はMr. CHEESECAKEプロデュースの他、複数事業を手がけています。

Join Our Farm

農場に参加しよう

お得なメンバー特典と最新情報のお届け

詳しく